機内食がおいしい航空会社・残念な航空会社2026 — そして高度1万メートルで賢く食べる方法

Laura
機内食がおいしい航空会社・残念な航空会社2026 — そして高度1万メートルで賢く食べる方法
写真: Filip Kvasnak Unsplash

結論から。同じ「機内食」でも中身はまるで違います。一方には、ANAやJALが出す栄養バランスのとれた和食(washoku)——小ぶりだけれど品数が整い、野菜とたんぱく質がきちんと入った一皿があります。もう一方には、超格安航空のようにそもそも無料の食事がない、または有料スナックだけという便もあります。どちらが良い悪いという以前に、「機内食の良し悪し」は出発前の準備でかなりひっくり返せる——これが今日の本題です。

まず前提を一つ。なぜ機内食は「濃い味」になりがちなのか。高度約1万メートルの乾燥した低気圧の機内では、甘味と塩味の感覚がおよそ15〜30%鈍ると言われます。そのため調理側は塩や砂糖を多めにして味を補う——これが機内食が高ナトリウム・高カロリーに傾きやすい理由です。逆に旨味(umami)や酸味は比較的残ります。だからこそ、軽めの特別機内食を予約しておく/ソースたっぷりより野菜+たんぱく質を選ぶ/しっかり水分を摂る/アルコールは控えめにという小さな工夫が効いてくるわけです。

機内食が評価される航空会社(おおむねアジア・湾岸・トルコ系)

乗客アンケートやレビュー(Simple FlyingやAirlineRatingsなど)で食事面が高く評価されやすいのは、次のような航空会社です。あくまで「評価・感想」であって、安全性や総合品質を断じるものではありません。

  • シンガポール航空 — 機内食の一つのベンチマーク。エコノミーでも約40種の料理(ケータラーはSATS)、健康・特別対応も手厚い(ただし事前選択の「Book the Cook」は上位クラス限定)。
  • カタール航空 — エコノミーでメインが三択のことも多く、全便ハラル。食事制限・文化に応じた特別メニューが約19種。
  • トルコ航空 — みずみずしい地中海スタイル(ケータラーはDo & Co)。サラダや軽めの主菜が充実、ビジネスにはフライング・シェフも。
  • ANA・JAL(日本) — フレッシュでバランスのよい和食。ベジタリアン・健康志向の選択肢が強く、小ぶりで整った盛り付けが特徴。
  • 大韓航空 — 名物のビビンバ(ごはん+野菜+赤身肉)は、それ自体がよく整った一皿。アシアナも同様。
  • ほかにエミレーツ、キャセイパシフィック、エバー航空、エールフランス(フレンチ、上位クラスはミシュラン連携も)、上位クラスのルフトハンザ・SWISSなども高評価です。

日本の旅行者にとっては、ANAとJALが世界トップクラスに評価されるのは素直に誇らしいところ。次の章では、その逆側も公平に見ておきます。

「残念」「限定的」とされる航空会社(アンケート結果として、公平に)

イギリスの消費者団体**Which?**などの乗客アンケートでは、格安航空(LCC)が食事面で低めに出やすい傾向があります。

  • ライアンエア — 無料の食事がない/ごく限定的で、短距離で最低評価になりがち。
  • TUI、エア・リンガス — 長距離で低めの評価。
  • ブリティッシュ・エアウェイズ、easyJet — そこそこの評価。BAはエコノミー短距離の無料機内食をやめ、M&Sの有料(buy-on-board)メニューに切り替えています。
  • アメリカの超格安系(Spirit、Frontier) — おもに袋入りスナックの販売。大手も多くの国内線で無料エコノミー機内食を縮小し、有料化しています。

ここで大事なのは公平な見方です。「食事が残念」とされる多くは、料理が下手という意味ではなく、そもそも無料の食事が無い/限定的/有料という話。つまり、知っていれば自分で備えられる、ということです。

どの便でもヘルシーに食べる方法(ここが実用の核心)

機内食の良し悪しに振り回されないための、再現性の高いコツをまとめます。

1. 出発の24〜48時間前に「特別機内食」を予約する。 フルサービス航空なら多くが無料で、予約管理画面から指定できます。「特別機内食」とは、宗教・健康・アレルギーなどの事情に合わせて事前に用意される食事のこと。健康志向で使えるおもなIATAコードはこちらです。

コード 内容
LCML 低カロリー(約400kcal、赤身肉+蒸し野菜)
LFML 低脂肪・低コレステロール
LSML 減塩
DBML 糖尿病対応
GFML グルテンフリー
FPML フルーツプレート
VGML ヴィーガン
VLML ベジタリアン(乳卵あり)
AVML アジアン・ベジタリアン
BLML 消化にやさしい(ブランド)

おまけに、特別機内食は通常より先に配られることが多いのも地味な利点です。

2. LCC・短距離は「持ち込み」が正解。 ナッツ、果物、プロテインバー、野菜のラップサンドなど。袋菓子よりヘルシーで、しかも節約になります。

3. 水分をしっかり、アルコールは控えめに、たまに立って歩く・伸ばす。 機内は乾燥しており、アルコールは脱水を進めます。

4. クリーム系・ソース系より、たんぱく質+野菜を選ぶ。 カロリーを抑えたいなら、サラダと果物を食べてデザートと白いパンは見送る、くらいの割り切りで十分効きます。

5. プレミアムエコノミー/ビジネスは、総じて新鮮で軽めの食事を事前選択できることが多いので、食事を重視するなら検討の価値ありです。

日本発の視点 — ANA・JALを軸に、どの便でも賢く

日本の旅行者にとって、ANAとJALは機内食の評価で世界に誇れる存在です。和食ベースのバランスのよさ——ごはん、魚や鶏のたんぱく質、野菜やお浸しといった副菜、そして食べ切れる適量の盛り付け——は、まさに「高度1万メートルでヘルシーに食べる」を地で行く構成です。両社ともベジタリアンや健康志向の特別機内食にも対応しており、上で挙げたIATAコードでの事前予約が使えます。

一方で、海外旅行では湾岸・アジア系(カタール、シンガポール、エミレーツ、トルコ航空など)が長距離の食事評価で上位に来やすいので、乗り継ぎ便を選ぶ際の一つの判断材料になります。逆に、アジア近距離やリゾート路線でLCCを使うなら、前述のとおり持ち込み前提で計画しておくと、味でも財布でも得をします。要は「どの航空会社か」だけでなく「どう備えるか」。日本発なら、その両方を上手に組み合わせられます。

出発前チェックリスト

  • 自分の便に無料の食事があるか確認した(LCCなら持ち込みを準備)。
  • 必要なら出発24〜48時間前に特別機内食を予約した(LCML/LFML/VGMLなど)。
  • ナッツ・果物・プロテインバーなど、健康的な軽食を手荷物に入れた。
  • 機内では水分をこまめに、アルコールは控えめに。
  • メインはたんぱく質+野菜を優先、重いソースとデザートは様子を見て。

最後に一つ、ちょっとお得な話を。長距離で機内食が良いのは、湾岸系やアジア系——カタール、シンガポール、エミレーツ、トルコ航空などのことが多いのですが、これらは運賃のセールや値下げも盛んな航空会社でもあります。だからこそ、Flyozo に行きたい路線を登録しておくのがおすすめ。運賃が下がった瞬間に通知が届くので、「ちゃんと食べさせてくれる航空会社」に、より安く乗る——その両取りができます。次のフライト、味でも価格でも妥協しない一便を選んでください。

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