どんな長距離路線を検索しても、同じパターンが見えてくる。直行便が価格リストの最上位に君臨し、経由便がそれを下回る - 多くの場合20〜40%、時には半額になることもある。欧州の近距離路線や国内線を検索すれば、パターンは逆転する。直行便を運航する格安航空会社が最安で、ハブ経由の「乗継便」のほうが高い。
どちらのパターンも偶然ではない。仕組みを理解すれば、どの路線がどちらのパターンに当てはまるかを予測でき、実際の数字に基づいて、乗り継ぎが自分にとって割に合うかどうかを判断できる。(特定の路線については、直行便と経由便の比較ページで、リアルタイムの運賃データによる実際の価格差を確認できる。)
長距離で経由便が通常安い理由
直感に反するように思える。フライトが2回、離陸が2回、空港での食事、燃料も余計にかかる - 航空会社のコストは確かに増えるはずだ。実際そのとおりだ。しかし運賃はコストで決まるのではない。その路線が吸収できる価格で決まる。そして直行便は、単純により良い商品なのである。
たとえばロンドンから東京へ飛ぶとしよう。直行便を運航する航空会社は、自社がその路線で最良の商品を持っていると知っており、それに見合う価格を設定する。Finnair、Lufthansa、Emiratesは直行便を売れない - ロンドン〜ヘルシンキ/フランクフルト/ドバイと、そこから先の区間を売るだけだ。直行便から客を引き離すための唯一のてこは価格なので、彼らは迂回ルートを値引きする。同じ乗客を奪い合うハブ航空会社すべてがこれを行うのだから、競争の激しい長距離都市間路線の大半では、常時20〜40%の「経由割引」が発生する。
同じロジックは、この効果のより極端な親戚も生み出す。ある都市を経由する運賃が、その都市を目的地とする運賃より安いことがあるのだ。これはヒドゥンシティ・チケッティングの根幹であり、独自の重大な注意点を伴う関連テクニックだ。
直行便のほうが実際は安いケース
この値引きロジックは、ハブ航空会社が高品質な直行便と競争せざるを得ない構図に依存している。その構図が消えれば、パターンは逆転する。
- 短距離路線はLCCの牙城。 Ryanair、easyJet、Wizz、Vueling、そして世界各地の同類たちはポイント・ツー・ポイントで運航している - ハブも乗継もない。彼らが就航する路線では、直行便が表示される運賃のなかでも常に最安で、「乗継便」とされるものも、2枚のチケットを貼り合わせただけで、合計はより高い。
- 高品質な直行便を運航する会社がいない路線。 直行便そのものをLCC(ZIPAIR、Scoot、French Beeなど)が運航している場合、下回るべきプレミアムが存在しない。直行便こそがお買い得であることが多い。
- 独占的な乗継市場。 1回乗継の選択肢がすべて単一アライアンスのハブを経由するなら、乗継便も安くする必要はない。地方都市への需要が細い路線では、経由便が柔軟な旅行者の想定以上に値付けされていることがよくある。
実践的なルール:必ず両方をチェックすること。しかも正しい方法で - Google Flightsを使いこなすガイドなら、直行便と経由便の価格を数秒で並べて見る方法がわかる。
乗り継ぎのコストを正直に計算する
180ドル節約できる代わりに7時間を消費する乗継便は、「割安」ではない。それは人生の7時間を時給約26ドルで売っているようなものだ - しかも空港での食事代を差し引けば、実質レートはもっと下がる。学生にとっては良いトレードかもしれないが、5日間の旅行に出かける4人家族にとっては割に合わないだろう。実際に計算してみよう:
- 1人あたりの節約額×人数。 経由割引は家族連れには効果が倍増する。150ドル×4人なら、れっきとした大金だ。しかも手間のかかる時間は、1人で耐えようが4人で耐えようが同じなのだから。
- ドア・トゥ・ドアで増える時間。 飛行時間ではなく、実際の到着時刻で比較しよう。夜間の乗り継ぎは、気づかないうちにホテル代やターミナルでの悲惨な一夜を上乗せしてくる。
- 遅延・欠航のリスク。 乗り継ぎのたびに、乗継失敗のリスクがある。1枚のチケットにまとまっていれば、問題の責任は航空会社にある。再予約の義務があり、EU261の対象となる旅程では、遅延が連鎖して最終目的地への到着が3時間以上遅れた場合、250〜600ユーロの補償が支払われる。別々のチケットなら、問題を負うのは自分だけだ - セルフ・トランスファー便:支払うのは誰かで詳しく解説している落とし穴である。
- 乗り継ぎを「特典」ととらえる。 滞在したい都市での長い乗り継ぎは、コストではなくボーナスになり得る。数日間に延ばしてくれる航空会社も少なくない。無料ストップオーバー・プログラムのガイドを参照してほしい。
ここで役立つ簡便な目安:節約額を追加時間で割ってみる。1人あたりおよそ40ドル/時を上回るなら、罪悪感なく乗継便を選べる。15ドル/時を下回るなら、直行便を買って振り返らないこと。その中間なら、旅の内容に判断を委ねよう - ハネムーンと一人バックパッカーでは、通貨が違う。
直行便のプレミアムは広がっているのか、縮んでいるのか
強いて言えば、2020年代半ばの幹線路線では直行便プレミアムは拡大傾向にある。機内は満席、航空機の納入は滞り、さらに(欧州〜アジア路線では)すべてのフライトを延長させる空域閉鎖も起きている - これらはすべて、直行便を持つ航空会社に有利に働く。だが、このプレミアムは路線単位では変動が激しい。新規参入、季節的な増便、ひっそりと行われるセールがあれば、予約期間中はプレミアムがほぼゼロにまで崩壊することもある。その崩壊こそが狙いどきだ。1回乗継の値段で買える直行便は、旅行でも屈指の割安運賃である。
これは「検索」ではなく「監視」のゲームだ。Flyozoは、自宅近くの空港発の運賃を直行便・乗継便とも常時監視し、路線価格が通常水準を大幅に下回ったときに通知してくれる。通常の価格帯も併記されるので、値下がりしたのが直行便なのか乗継便なのかもわかる。週次ダイジェストは無料。プレミアム(年額約24ドル)なら、指定の空港に絞り込んだリアルタイム通知が追加される。






